【記録】活版教室終了 @いの町紙の博物館 ありがとうございました

12/8(日)、 いの町紙の博物館での活版教室「活版印刷で名刺作り」が無事に終了しました。

まずは、ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。
こういったじっくり型のワークショップは初めてで、時間配分が至らず予定の時間を大幅に超えてしまいご迷惑をおかけしました。
でもみなさまお優しく…救われました。
本当にありがとうございました。

ワークショップはいの町紙の博物館、展示室と紙漉き体験の間の部屋で行われました。

師匠から譲り受けた「正楷書体」の活字ケースも出張。

【文選】全ての活字を拾うのは短時間で大変。でも活字を探す楽しみも体験してほしいと思い、今回はそれぞれお名前の一文字を抜いておき、正楷書体のケースから漢字1字、その次に電話番号やメールアドレスなどの欧文活字を全て文選していただきました。

【組版】文選した活字を、あらかじめ組んだフォーマット(名前:18pt、電話番号やアドレス:8pt)に沿って組んでいきます。
細かく根気のいる作業。
込み物で時間を開けてみたり、空いた隙間を帳尻合わせて埋めるのはパズルのよう。
紙博の担当の田邊さんも午前の部に参加してくれていたところ、この組版作業が楽しいと感覚を掴んでくれたので、午後の部にアシスタントとしてスカウトしたのでした。笑
田邊さん、ありがとうございました!

【印刷】組み合わせるイラスト版を選んで、インキを選んで、印刷。試刷りをしてOKになれば、土佐和紙にどんどん印刷。

【完成】イラスト樹脂板と活字を組み合わせて、オリジナルの名刺が完成です。
今回の土佐和紙は磯崎裕子さんの和紙をつかわせていただきました。
コウゾ、ガンピ、チリ入りの3種をランダムに選んでもらいました。
やわらかでしなやかな和紙に活字が生きます。
先にイラストを印刷して、そのあと活字で名前を印刷。
黒くくっきりと和紙に引き立つ活字が刷られた瞬間、みなさん嬉しそうでした。
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いつも竹村活版室では納品する際、新規の方に名刺箱をお付けしています。今回の教室でも箱に入れてお持ち帰りしていただきました。

とても親和性の高い土佐和紙と活版印刷。
この組み合わせで、紙の博物館という場所で教室ができたこと、とても有意義でした。
参加者のみなさまも、日頃からものづくりをされたり、作ることへの探究心が強く、刺激をいただきました。

これを機に、活版室でも小さな教室がスタートできるかもしれない。
新たな企画を考えています。

竹村活版室