おるがん社 にしおゆきさんの、おるがん社文庫第一弾『箱と人形』が届きました。
発行されたのは2017年秋。
にしおさんご自身による、展覧会の作品制作の合間を縫っての製本作業は大変なこと。
ついに入荷させていただけることになりました。
ありがとうございます!
表紙の蝋引き加工は京都のラガード研究所さん。
にしおさんの人形が入る箱を作られています。
今回の本は、これまでの箱と人形の作品の本なので、ラガードさんの箱を断片的に感じられたら…という思いから表紙はラガードさんによる蝋引き。
表紙の題字『箱と人形』は、竹村活版室で印刷させてもらったもの。
箱と人形、という物質感と作用するように、いつもよりちょっと圧を強めました。
引っ越して間もない今の場所で、ダンボールの荷物に囲まれながら印刷したのでした。
背の部分の布は、hkbさんから譲られたはぎれが使用されています。
いろんな布が混ざっているのがとてもいい感じ。
中ページのレイアウトや入稿作業もお手伝いさせていただきました。
おはなしはもちろん、にしおさん作。これらのおはなしは、さらさらっと生まれるんだそうです。
おはなしの書体選び、写真を膨大な中からにしおさんに選んでもらって、あーでもないこーでもない、いやいやこれだねあれだね、など作業的な会話の端々で、静かに向こうを見据える人形たちがうまれてくる世界をちょとだけ覗かせてもらったような、私にとってとても贅沢な時間でした。楽しませていただきました。にしおさんに感謝いたします。
『箱と人形』ぜひお手にとってご覧になってみてください。
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おるがん社文庫1
箱と人形
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陶人形・文:にしおゆき
箱:Lagado研究所
写真:谷岡仁
制作:にしおゆき 竹村活版室
発行:2017年/おるがん社
表紙活版印刷:竹村活版室
表紙蝋引き紙:Lagado研究所
中ページ:オフセット印刷
サイズ:12.8cm×18.5cm
ページ数:40ページ
販売価格:¥2,500(税込)
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ご希望の方は通販いたします。
takemura.kappan@gmail.com までお問い合わせください。
また今年6/21-30には、にしおゆきさんの展覧会を、竹村活版室にて予定しております。