竹村活版室

おしらせ

【それはまた別の話 2 】きっぷ

2013年12月1日

先日、ご近所の美味しいごはん屋さん雨風食堂で、ふと『国鉄あちこち体験記』という古本を見つけ、鉄道好きの夫用に買ってみた。
家に戻りぱらぱらと何となく見ていると、この本の一番最後の章に『きっぷの誕生 東京印刷場』とあるのが目に留まる。

この本によると、東京・港区に、東京印刷場という国鉄の印刷場があったそうだ。
ここだけで全国のきっぷの三分の一が印刷されていたのだという。
ということは、もしかすると高知の路線のきっぷも印刷されていたのかもしれない。

私が育った高知県の東部には、JRが通っていなくて、ほんの十数年前に土佐くろしお鉄道・ごめんなはり線がやっと通ったくらいだから、子どものころからあまり、というかほとんどきっぷに馴染みがない。
だけど数年前だったか、夫が東京出張の際に昔のきっぷが活版印刷だからと、どこかの古本屋で見つけたらしいきっぷをお土産に買って来てくれていたのを思い出し、手元に持って来て照らし合わせながらまた本を読み進めた。

驚いたのは、写真と同じようなきっぷ(硬券)がこのサイズに断裁されてから活版印刷されていたということ。てっきり、大きな紙のサイズで何丁付けかで印刷されたものを後から断裁するものかと思っていたのに(地紋はもちろん大きな紙のまま印刷されるらしい)。

だから、この小さなきっぷサイズのまま印刷されるわけだから、その印刷機も小さいらしい。
しかも通常の印刷物とは比べ物にならないと膨大な印刷数になる。
自動販売機になる前は年間11億枚も刷られていたんだとか。
しかも一切のミスは許されない。
そして当たり前だけれど手作業で検品。

す、すごい、、、。
おもしろい、、!!

活字鋳造機までもあって、駅の名前などすべて“自家製”とか。
当時のベテランの職人さん達の仕事場どんなだっただろう、見てみたかったなぁ。
今はなき、活版印刷のきっぷの刷られるところ。

そういえば、以前ruskでもヨーロッパの古い鉄道きっぷを買っていたなと思い出し、また引き出しから取り出してくる。

それぞれの国や年代はばらばらだけれど、こちらももちろん活版印刷。
同じようにきっぷサイズのまま印刷されていたんだろうか?
いや、国が違えばまたそのやり方も違うんだろうか?

それはまた、別の話。


集英社文庫/国鉄あちこち体験記/ヒサクニヒコ著/昭和61年5月第1刷

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【それはまた別の話】と名付けた当ブログ内のコラム的コーナー。
前回(第一回)は一年以上前という、いつ次回があるかも不明。
そんな超気まぐれコーナーですが、私自身が出会った、たわいもない活版印刷にまつわるちょっとしたお話を書き留めていきます。

◉バックナンバー
【それはまた別の話 1】植版台 

大切なおしらせ

2013年11月27日

日頃から「おしらせ」ばかりになってしまっているこのブログですが
今日は大切なおしらせをさせてください。

私事ではありますが、現在妊娠中で来年3月初め頃に出産予定です。
これまで直接お会いしたり、ご注文をいただいた方にはご報告させていただいておりましたが、改めましてこの場で今後のことも含めてお伝えいたします。

今後の活動、工房・店舗の営業は、年内(2013年12月27日)をもちまして、一旦お休み(産休)に入らせていただきます。

◎ 現在、活版印刷やデザインのご注文をお受けしているお客さまへ
年内完成、お渡しの予定で進めさせていただいております。

◎ これからご相談いただくお客さまへ
11月下旬を目処に受付を閉め切らせていただきます(内容、混雑具合によってはお引き受けできない場合もあるかもしれません。どうかご了承くださいませ)。

◎ 年賀状
今年は、年賀状の販売はお休みいたします。
来年は復活させられたら、、!!と思っております。

◎ 年内の工房・店舗の営業
〜12月27日(水)までを予定しております(水-土の12:00-18:00)。
間に臨時休業が入る場合もあります。
その場合はこのブログ、Facebooktwitterでお知らせいたします。

◎ 再開の時期
まだ決められておらず、未定です。
随時こちらのブログ、Facebooktwitterでお知らせいたします。
今のところは半年後(来年9月頃!?)を目処に少しずつでも再開できたらいいなと思ってはいるものの、まったく予測がつかず、、。

そんなことで、いろいろとご不便、ご迷惑をおかけすることと思います。

この夏は、つわりで鬱々としんどい日々を過ごしながらも、幸いにも比較的症状が軽かったこともあり、通常通り工房の営業、デザインの仕事も続けてくることができました。

が、自分が想像していた以上に、思うように身体を動かせなかったりスケジュールをこなす事ができず、お客様には予定よりもお待たせしてしまうこともあり、ご迷惑をおかけしました。

安定期に入り、今のところは順調に過ごすことができています。
それも、みなさまにご理解をいただきゆっくりペースで進めさせていただいているおかげです。
本当に感謝しております。

休みの間も、近況などお伝えできたらと思います。
このような状況ですが、今後ともどうぞよろしくおねがいいたします。

竹村活版室
竹村 愛

 

『絵、音楽、箱と印刷、カフェ。出会い、生まれる場所。』

2013年9月28日

東京は国立のフジカワエハガキ、藤川孝之さんの展
『藤川孝之絵と素描展 atelier』が、10月10日[木]〜20日[日]までterzo tempoでひらかれます。

そしてその期間中、高知の街のいたるところで
natsuno hiraiwa 秋冬の展『そっと耳を傾ける』(花と器SUMI)
  ポラドイド写真展(喫茶 日曜社)
◯ 青木隼人ギター演奏会(terzo tempo)
◯ 竹内紙器製作所 箱の展示販売とワークショップ(terzo tempo/マリコハウス/竹村活版室)
がひらかれます。
それぞれの詳細は terzo tempo サイト、上記の各リンク先でご確認ください。

さてここでは、今回のイベント名『絵、音楽、箱と印刷、カフェ。出会い、生まれる場所。』にあるように、「箱と印刷」のところにあたる「竹内紙器製作所 箱の展示販売とワークショップ」の詳細をご紹介したいと思います。

藤川孝之さんや青木隼人さんの作品の箱も手がけられている竹内紙器製作所さん。

箱の展示、販売、紙箱の相談(貴重!!)、そしてワークショップが3箇所(terzo tempo/マリコハウス/竹村活版室)でおこなわれます。

竹村活版室では、竹内紙器製作所謹製の箱に、ラベル印刷をして貼る、というワークショップを。
ラベルには手漉きの土佐和紙を使います。
そこに各自で活版印刷をしていただきます。
印刷の内容は、藤川さんの絵と、金属活字。(内容はまた追って。)
そして箱に貼って、できあがり。
簡単な作業で、どなたでもお気軽に参加いただけます。

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『atelier 竹内紙器製作所』

terzo tempo:高知市桜井町2-5-30 tel.080-6559-2013
2013年10月10日~20日 ※16日休み 11:00-19:00       
~紙箱の相談 10/13/20日、STAPLED、MONJO他

竹村活版室:高知市宝町27-1 tel.088-879-4088
2013年10月10日~17日(会期中無休) 12:00-18:00            
~紙箱の相談 11/12日、STAPLED、BOX type1・2
~土佐和紙と活版印刷と紙箱

紙と布 マリコハウス:高知市桜井町1-9-2 tel.090-8285-3694
2013年10月12日~20日 ※15・16日休み 15:00-19:30 
~紙箱の相談 13/20日、STAPLED、MONJO他
~昔からの紙箱

※会場ごとに会期・時間が異なりますのでご注意ください。
※店内が狭いため混雑する恐れがあります。あらかじめご了承ください。

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いつもいたるところで竹内紙器製作所のその素晴らしいお仕事ぶりを拝見しては、いつか竹内紙器さんで箱を作ってみたいなと密かに願っておりました。
そしたら、ひょんなことからterzo tempo店主がご縁を繋げてくれ。
今回の展の関連企画として、竹村活版室でも竹内紙器製作所の箱の展示販売と、竹内紙器製作所謹製の箱に活版印刷のラベルを貼るワークショップをおこなうことになったというわけです。
光栄です。

企画展の10日間、各会場、高知の街を巡ってみてください。
藤川さんによる大変素敵なmap。
↓ clickで拡大表示できます